スキーの最新情報はこちら

日本人はなぜアルペンスキーW杯の2本目に進出できないのか?FEC優勝者アナ・ブーツィックのGSスキーテクニックからわかること。

1 min 5 views
画像:向川桜子/写真:FashionStock.com / Shutterstock.com

今回スキーショップ.jpで紹介するのはスロベニアのアナ・ブーツィック選手です。2019ゾルデンGSで安藤麻選手の直後に滑ってゴール時点は1本目16位(2本の合計は23位)までランクアップさせており、彼女は2019年3月23日のGS、25日SLのファーイーストカップ優勝者でもあります。

また、とあるフェイスブックページ読者にこんな声があったので、一晩ゾルデン出場の選手を見て思ったことを書きます。

初優勝の17歳アリス・ロビンソンと日本人レーサーの根本的な違いは、今更ながら何でしょうか?

なお、スキーショップ.jpではテクニック的な話やニュースを記事下にあるスマホ画面表示のプッシュ通知、または下記のSNSやメルマガにて配信しているので新着情報をチェックしたい方はこちらの登録をお勧めします。

*ツイッターはこちら
*フェイスブックはこちら
*SNSで新着情報を見逃した方のための週刊メルマガはこちら

日本人選手はなぜアルペンスキーワールドカップの2本目に進出できないのか?FEC優勝者アナ・ブーツィックのGSスキーテクニックからわかること。

画像:向川桜子/写真:FashionStock.com / Shutterstock.com

結論から言ってしまうと、日本人選手は男女ともに昔から

「腰の位置が他国に比べ圧倒的に低く、ターン弧が下になる傾向が強い」

です。

ただ、そんな中でも惜しいなーと思ったのは向川桜子選手の2019ゾルデンGS1本目の滑りでした。

上記の動画がスキーショップ.jpのフェイスブックページにあるのですが、テレビでもユーチューブなどの動画サイトでも一切なかったので、ビデオ撮影された関係者の方が公開されたのでうちの読者の方にもシェアしました。(最初に公開したのは向川選手のページですね)

この向川桜子選手と安藤麻選手、36番スタートのアナ・ブーツィック選手を比較して見てください。かなり滑りが違うことがよくわかるかと思います。特に見て欲しいのは

1.雪煙が上がるところ
2.腰の位置

です。


*動画は削除される場合があります。

この3選手を比較すると、昨シーズンロシアでのファーイーストカップで優勝したアナ・ブーツィック選手のラインが圧倒的に上になっていることがわかるかと思います。

アルペンスキーの基本は「ポールの横でターンが終了すること」。そして腰の位置が高いこと。

画像:アクセル・ルンド・スビンダル(2008年)/写真:Mitch Gunn / Shutterstock.com

レギュレーションやポールインターバルのルールが変わっても、アルペンスキーの基本は今も昔も変わっていません。それは、

1.イメージとしてはポールの横でターンが終わること。

2.腰の位置が高いこと。

です。

すごくシンプル。

 アルペンスキー上達方法の教科書〜約1ヶ月でGS1本目73番から9位になった練習方法〜がすごく短い内容になっているのはそのためで(今後も増やしていきますがペースは遅くなります)、アルペンスキーは非常にシンプルです。

 もちろん、細かいことを言えばキリがないですが、スピードを上げていくということに限って言えばこの2点を徹底的に突き詰めたほうが経験上早い気もします。

 特に日本人選手がワールドカップになると2本目に進めない人の共通点は

1.ラインが下

2.腰の位置が低い

3.ラインが直線的すぎる

という状況であり、上記で取り上げた3選手の滑りを比較すれば明らかです。別の言い方をすれば阿寒湖で行われる全日本選手権の滑りのスタイルをそのままヨーロッパでやっているといった感じにも見えます。(阿寒はかなり緩斜面なところです)

 また、ラインが直線的になりすぎる選手もおり、結果セッターの思惑通りにコースアウトまたはターンが膨らむといったことを何度も繰り返す選手もいます。

 逆に2本目に常に進出を果たしてきた日本人選手は攻め方はまっすぐでもラインはまっすぐではなかったり、腰の位置が高かったりします。

2本目に進出する選手と進出できない選手の違い。

最後にまとめになりますが、要は

「ワールドカップは上に行けばいくほど基本のほうが重要」

な気もします。

 30年前からワールドカップを見てきて思うのは、

「腰の位置が低い選手は難しいセットに対応できず、30番以内の成績が出ない」

といった印象を受けます。

 もちろん、セットにもよるので例外も探せばあるのでしょうが、どのレースもW杯になれば

・後傾姿勢の選手
・ラインが下になる選手

は2本目に進出していないというのは共通しているかと思います。

 これはカテゴリーに関係なく、どのレベルの大会でも同じ問題であり、タイムの出ない全選手の共通点と言っても過言ではないでしょう。

 とは言っても、アルペンスキーの悪い癖は1日や2日で治せるものではありません。アルペンスキー上達方法の教科書〜約1ヶ月でGS1本目73番から9位になった練習方法〜でも書いてますが、1ヶ月で修正できたとしても、たまに失敗もしました。

 W杯は実際に見たことはありますが、滑ったこともないので経験者しかわからない部分もあるかと思います。(特にバーンの硬さが異常な時もあります)ただ、映像を見る限りあながち間違ってはいないかと思います。

 3人全員を見たわけではありませんが、十分2本目を狙えるレベルにいるのは確かなので、1日でも早く進出し、トップ10に入るレベルに成長して欲しいなーと思います。

hide

hide

アルペンスキー速報や冬季五輪、FIS公認大会を中心に最新のアルペン情報を提供しています。気になる人はフェイスブックの方をご覧ください。ツイッターは開発記録などパーソナルな内容となっています。

FOLLOW

カテゴリー:
タグ:
関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください