写真:Hans Christiansson / Shutterstock.com
今FISの間で問題になっている
「増えすぎた、そしてこれからさらに増えるアルペンスキーワールドカップ問題」
ですが、個人的には結局のところ良い意味でも悪い意味でも
「お金」
が1番の原因ではないかと思っています。(あくまでも個人の推測です)
獲得賞金額がミカエラ・シフリンの登場で歴史上初めて1億を超えた昨年、FISは何を考え、どこに向かおうと思っているのでしょうか?
まずは最新の情報からお伝えします。
新たに増えるのはゾルデンとレヴィの間。欧州各国動く
オーストリアスキー連盟によると、Vorarlberger NachrichtenZürsam Arlbergという場所で、長い名前ですが(意味がよくわかっていません・・・)、グーグルで検索するとアールベルクという場所のようです。(間違っていたら下記のコメント欄にツッコミをお願いします。できるだけ早く訂正します^^;)
新たに追加される種目は
パラレルスラローム
チームイベント
の予定となっています。
また、オーストリア以外にも Livigno (ITA)、Oslo (NOR)、Levi (FIN)も新たに参加するようで、今月末のFIS評議会で決定されます。時期は2020−2021シーズン、つまり来シーズンとなります。
増えすぎるワールドカップスキーレース問題
photo credit: _dChris Skiweltcupopening 2013 in Sölden via photopin (license)
一方で、現在物議となっているのがレース数の多さです。
近年、種目数が増え総額の賞金額も増えて、「ステンマルク超えは時間の問題」とされていますが、選手への負担増も問題になってきています。総合優勝争いを狙う選手にとってはある程度絞って参戦しないといけない状況になってくるのではないかと思われますが、果たして
「選手ファースト」
は実現するのでしょうか。
オリンピックだけでなく、国際スキー連盟も選手の安全にどこまで配慮できるのか注目されますが、個人的には
「ワールドカップの開幕をゾルデンではなく、スノーボードみたいに8月の南半球に設定した方がまだマシ」
と考えています。
ゾルデンの関係者から見たら嫌な話ですが、月1ならある程度選手も夏の陸トレシーズンでも対応できるのではないかと思います。ただ、日本のような財政的に厳しい国の選手たちは、雪のある地域に留まる必要があるので、スイスやオーストリア、南半球に夏は人口が集中し練習場所の確保問題も出てくるはずです。
スノーボードはすでに実現していますが、スキーワールドカップも4ヶ月のオフシーズンのみで、8月、9月スタートなんていう時代も来るかもしれません。(温暖化による中止で収益悪化を防ぎたいというFISの考えもあるでしょう。課題は山積みですが、南半球でW杯の実績を積めば経済的にリスクヘッジになると思っています。)
参照:https://www.laola1.at/de/red/wintersport/ski-alpin/news/zuers-bewirbt-sich-um-parallelrennen-in-der-ski-saison-2020-21/