佐々木明選手、1年目を終えてのインタビュー動画
この記事を書いている時点で既に1万人以上が見てるので、見た方も多いかと思いますが、まだ見ていない人に佐々木明選手の2023−2024シーズン以降の戦い方を以下の動画で語ってるので、興味のある方はぜひご覧ください。
濃い内容ですよー。
いろんなアルペンスキーに関するトレーニングの映像や論文とか読んできましたが、
第1シードで戦う場合と後ろからまくる場合の体の作り方が違う
という話は初めて聞きました。
具体的なフィジカルの作り方までは語ってないですが、非常に気になる部分です。個人的にも今現在、英語とドイツ語で資料を探してる最中ですが、続編ができれば面白いですね。
アルペンスキーで後ろからまくることは、ある程度狙ってやれば誰でもできる可能性がある。
今回はアルペン競技に限って話をしたいと思いますが、後ろのゼッケンからまくることは
ある程度、戦略的に大会を絞ることで誰でも達成することは可能
です。
上記の佐々木明選手のケースは「体の作り方」なので、ここは私も正直知らないですが、レース会場によって
「後ろからまくることが割と簡単な場所がある」
ということです。
1つ今回は事例を出して書きますが、私がやったことは
掘れないレースを選択する
ということが挙げられます。
今ではファーイーストカップで有名になった北海道・遠軽のロックバレースキー場はその1つで、私はここでのGSレースにエントリーをするようになっていきました。(FIS公認大会ではないです^^;)
なぜか。
答えは簡単で
- コースが寒くて掘れにくい
- 中斜面が多く、どんなポールセッターでも得意なセットが立つ傾向があった(当時は山に向かって左側のコースでした)
- 硬いバーンなので、トップとタイム差がつきにくく、ポイントが取りやすい
といった理由があります。
ファーイーストカップが遠軽で行われてる理由も上記の3つのうちどれが当てはまってるのでは?と妄想したりしますが、日本人選手達にFISポイントを取りやすくするだけでなく、オーストリアなど欧州からエントリーが来るようになったということは、ポイントの影響も多少あるのかなと見ています。
間違ってるかもしれないので、鵜呑みにしないでください。昔は招待選手とか道東シリーズにいた記憶もあるので。あくまでも個人の妄想で捉えてください。
こういったレースを選択することで、私は
- 緩斜面と中斜面で構成され
- 振ったポールが立ちにくく
- 第1シードと同じバーンコンディションが整ってる大会に絞る
というレースを必ず年間スケジュールに組み込むようにしてスタート順を上げていきました。
特にアルペンを本格的に始めて4年目でこの戦略を実行した結果うまくいき、4年目の3月頃にはリザルトの1枚目に自分の名前が載るようになったというわけです。
緩斜面、中斜面で有効な滑り方の練習をYouTubeのスキーテクニックチャンネルでも昨日夜中に配信したばかりなので、気になる人は下記の動画をご覧ください。
今回はチーム金閣寺チャンネルでアップされた佐々木明選手の裏話を取り上げます。またついでなので、私がGSで1本目60人以上まくった時の話もしたいと思います。目次からお好きなところをどうぞ。