まずこちらの動画をご覧ください。
この動画はサッポロテイネのハイランド側で撮ったものですが、コースは1972年札幌冬季オリンピック女子大回転や国体、全日本選手権で使われた国内でも有数の難易度の高いコースです。
実際に滑った方ならわかるかと思いますが、結構雪面からのG(重力)を受け、スキー板の反発が半端ないくらい跳ね返るので、荷重をかけすぎたり、ポジションの悪いスキーヤーは簡単にスキーの先端が浮いて転倒する斜面です。
大回りで思いっきり滑るとおそらく簡単に時速80キロ以上出るでしょう。
しかも、左に回っていくような斜面で、アルペンレースなら結構やりにくい斜面です。
なので、オリンピックにふさわしいコースとしてここが会場になったのだと思われます。個人的にも北海道で1番難しいコースと思ってます。
スキー技術選の北海道予選が行われるルスツの大回りで25度。八方のソデクロは32、9度なのでかなり急斜面なのがおわかりになるかと思います。
さて、今回は「アイスバーンの急斜面でラクにショートターンする滑り方」がテーマです。
個人的になぜ
「技術選でスケートリンク並みのアイスバーンがないのか。技術を競うならそういった種目があっても良いのではないか?」
と、昔から疑問ですが、アルペンスキーにはあります。
特に阿寒で行われる全日本選手権は特別な機械でW杯並みのバーンでレースが行われます。普通の公認大会でも年10レースくらい出る人は1回くらい硬いバーンの試合があります。
選手たちはそこでスピードを競うのです。
レースであれば例えスケートリンク並みに硬くても「ズラさないように滑る」わけですが、普通にゲレンデスキーをする人は真似をするとおそらくショートターンでも40キロ以上出るケースもあるので、スピードコントロールは必須です。
そこで登場するのが
「ズラす技術」
です。
アルペンスキーの場合、ズラすテクニックはオプションテクニックであり、
「ズラした方がタイムが出るポールセットのみ」
に使います。(普通は使いません)
しかし、ゲレンデスキーはタイムをそもそも競うことがないので、このズラす技術を積極的に使う方が
- ラクに
- 体力を消耗せず
- 速く滑れる
はずです。
実際に動画から写真を1枚切り抜いたので、こちらを元に詳しく解説します。
この1枚に技術が全部出てるのですが、こういったフォームで滑ることができるようになると、アイスバーンでもスピードコントロールが簡単にできるようになります。
この続きは下記のリンク先にて全文が読めます。気になる方はどうぞ。
今回はFIS公認コースであり、1972年冬季五輪、全日本選手権でも使われた最大斜度34度の急斜面でのアイスバーン状態でのショートターンのコツについて解説します。