スキー&ニセコ・北海道旅行記

いくらアルペンスキーの練習をしてもうまくならない競技初心者の特徴

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まず最初に言っておきたいのは、
「いわゆるレース本番のようなポールセットの練習をやることは別に悪いことではなく、むしろやるべきである」
ということです。
理由は
「いろんなターンを体で覚えていくため」
であり、全世界のアルペンスキーの練習はどこも似たり寄ったりです。
ただ、競技初心者はちょっと違います。やったほうがいいのですが、
「たぶんいくら練習してもたいした成績は出ない」
はずです。
なぜなら、アルペンスキー以前にスキーの基本動作ができていないと振ったセットをやっても成長曲線(ブレイクスルー)で説明したようなことが起こらないからです。
音楽に例えて言うならば、両手で弾けないのにプロのピアノ演奏会に挑むようなものです。ピアノは右手、左手をやり、そして初めて両手で弾けるようになるのですが、アルペンスキーはこういった物事の順序が結構バラバラに教える指導者が多いような気もします。(いきなりレースモードのセットですからね。)
ではスキーの基本動作を学ぶにはどうすればいいか。
やり方いろいろあるでしょうが、私自身うまくいった方法として
「まっすぐなセットから」
ではないかと経験上思うわけです。

なぜまっすぐなポールセットをやるべきなのか?

時代背景を考えればカービングなのでしょうが、カービング以前に
[aside type=”boader”] ・腰の位置
・スキー板のスタンス
・外足加重
・上体の向き
・頭の位置
[/aside] この5つをきちんと体と頭で理解して滑れるような状況になっていないと、レースのようなポールセットになっても動きがバラバラになったりします。また、レースのようなポールセットに入って
「腰の位置が落ちてる、上げろ」
と言っても治らないのであれば、それは選手よりも指導者のほうに問題があるのではないかと思うのが私の考えです。もっと言えば教え方が1パターンならそのチームはさっさと辞めるべきでしょう。
どうしてもアルペンスキーというのは集団での練習になりますから、1人ひとりにカスタマイズされたセットはできませんから、大会に近いセットが立ってしまいます。しかし、中学生以下しか入れない某ジュニアレーシングチームは徹底してまっすぐなセットを練習して上位に送り込んでましたから、基本動作を覚えるにはやはりこのトレーニング方法が1番わかりやすいというのが10年以上やってきて思った結論です。
おそらくこの練習法は100年後も有効のはずです。

まっすぐなポールセットを滑れて初めて振ったセットも減速せずに滑れるようになる。

まっすぐに滑るわけですから、まずは腰の位置を治すことに集中できます。
詳しい練習方法は3番の具体的な練習方法に書いたのでこちらを参考にしてほしいなと思いますが、ポールセットをまっすぐにすることで、
「正しい腰の位置でポールを滑る感覚が身につく」
わけです。
こうすることでW杯で3回表彰台を経験した佐々木明さんがDVDの中で言う
「腰で踏む」
という感覚がわかってくるかと思います。(人によっては踏むではなく体重を乗せると言う人もいます)

この腰で踏むまたは体重を乗せるという感覚がわからないと、スキーはまったく走らないので、どんなに苦労して筋力アップしても、毎日吐くくらいトレーニングしてもアルペンスキーでタイムを出すことは絶対不可能と言っても過言ではありません。
私はこれができなく、3年近くほとんどスタートゼッケンが50番より後ろの状態が続きました。
ですが、まっすぐなポールできちんとした基本動作ができるようになると振ったセットでも、腰の位置が感覚で理解でき、きちんと板が走ってくれるので、
「全然成績が上がらない」
と悩むアルペンレーサーの人は騙されたと思ってまずはまっすぐなポールトレーニングをやってみましょう。

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