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スキーのフォールラインとは何か?意味とメリット、練習方法を解説

このページではスキーをする際に使われるフォールラインの意味とメリットについて解説します。下記の目次からご覧ください。

*この記事はこんな人におすすめ:

1.フォールラインの意味がさっぱりわからない人

2.上半身をフォールラインに向けれない人のための練習方法

3.フォールラインに向けて意味あるの?という疑問を持っている人

こんな人に役立ちます。

画像:シュテファン・ルイッツ/写真:PHOTOMDP / Shutterstock.com

フォールラインって何?意味わからないという人のためのわかりやすい解説。

主にアルペンスキー競技などで使われるスキー専門用語。意味は

「上半身を落下方向に向ける行為」

のこと。

わかやすい写真が記事冒頭にあるので、マドンナ・ディ・カンピリオでのシュテファン・ルイッツの滑りをご覧ください。

よーく見ると

上半身は斜面の下(落下方向)を向いているのに対し、スキー板はまだ横を向いている状態

になっているのがわかるかと思います。

フォールラインに向けることで何のメリットがある?

 なぜこのようなことをターン切り替え時に行うかと言うと、

「上半身を常に落下する方向に向け続けることで、スキー板がすぐにスイングするというか、横に向いている時間を最小限にすることができるため」

です。

当たり前の話ですが、タイムを競うアルペンスキー競技においてブレーキをかけることは完全にデメリットしかありません。つまり、

「スキー板が横を向いている=スキー板が走っていないまたは減速している時間」

なので、なるべくまっすぐに板を向けて、かつターン前半から板をたわませないとスキー板は走ってくれないのです。

 以前、何かのインタビューで湯浅直樹選手が

「アルペンスキーは1番まっすぐに行った人が勝つスポーツ」

という表現をしていましたが、まさにその通りで、無駄に遠回りすれば当然タイムロスになります。

 極論を言えば、スキーでスピードを出そうとするならば1番良いのは抵抗を受けない

「直滑降」

が1番速いわけです。

 回転競技よりも滑降競技の方がスピードが出るのはこのためであり、

「曲がる」

こと自体がアルペン競技においてデメリットなのです。

なので、アルペンスキー選手引退後、基礎スキーに転向する人やインストラクターになるときに1番最初に困るのが

「テールをズラしてターンをする」

というスキーテクニックであり、大体のアルペン選手は忘れてしまっています。

そのくらい、雪煙をあげず速くに滑るのがアルペン選手なのです。

基礎と競技の決定的な違いの1つはここであり、まったく違うスポーツと呼ばれるのはこのためです。

わかりやすく言うと

アルペンスキー:スピードスケート
技術選:フィギュアスケート

なので、夏場のトレーニングからかなり変わってきます。

 ただ、基礎スキーでもショートターンを急斜面でやる場合、効率良くターンできるので、多くの選手たちは技術選で上半身がきちんとフォールラインを向いています。

 より楽に速くターンをこなすなら覚えておかないといけないスキーテクニックの1つです。

フォールラインをマスターするための練習方法

いろんな練習方法がありますが、1番メジャー?なのは、

「ゲレンデでスキー板を横にして、上半身のみ落下方向に思いっきり向けること。このとき、スキーはゆっくりデラパージュするように滑り、スキー板は交互にやる」

ことです。(下記の動画参照)

 また、フォールラインの意味がわかったら、次はボーゲンでゆっくり上半身の動きを練習するといった流れが良いかと思います。

 他にもユーチューブの動画にあったので紹介しておきます。

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