2019−2020アルペンスキーワールドカップは男子も昨日開幕しました。今回の記事ではゾルデン男子大回転第1戦の内容をまとめておきたいと思います。
*この記事はこんな人におすすめ:
1.2019ゾルデン男子大回転(GS)の動画が見たい人
2.リザルトを知りたい人
3.加藤聖五(野沢温泉ク)選手の結果を知りたい人
4.ゾルデンの斜面に関するスキーテクニックについて知りたい人
目次
2019ゾルデン男子GS動画、リザルト、スキーテクニックに関するまとめ
下記にそれぞれのコーナーに分けてるので、スマホから見てる人は画面下、PCの人は画面上部の目次から好きなところをご覧ください。
2019ゾルデン男子GSのリザルト(結果)
2019−2020アルペンスキーワールドカップ男子大回転第1戦はオーストリアのゾルデン(セルデン・ゾールデン)で行われ、フランスのアレクシス・パンチュローが優勝しました。
W杯リーダーだったマルセル・ヒルシャー引退後の初レースとあって1本目終了時でなんと12人が1秒以内という大接戦となり、誰が優勝してもおかしくない状況でした。ですが、終わってみればフランス勢が1、2フィニッシュで表彰台、4位、5位はアメリカ勢で今季からGS1本に絞ったテッド・リゲティが5位まで上がるという結果でした。
そんな中、今シーズンからワールドカップに出場できる基準がFISポイントランキング150位以内という基準が国際スキー連盟の方で設けられ、加藤聖五(野沢温泉ク)1名がゾルデンに出場するという形になりました。
結果は1本目60位で終わり、2本目に進むことができませんでしたが、トップのデビュー戦でトップと4秒台に抑えてきたので、今後の活躍次第ではまだまだ上にいけるのではないかと思われます。
ちなみに、J-SPORTSの放送内でも吉田アナウンサーが語っていた
「W杯出場基準」
の話ですが、今季からワールドカップに出場するにはFISポイントランキング150位以内という基準が設けられています。
国際スキー連盟が設けた新たなアルペンスキーW杯出場条件とは?
●派遣選考基準(アルペン)
2019/2020 シーズン SAJ 強化指定選手のうち、FIS ポイントリストにおいて男子 150 位
以内(FIS 規程の WC 出場基準)、女子 100 位以内を満たす選手からナショナルチームが選
考し決定する。具体的な選考方法は、以下の①②の状況、および出場レースのスケジュー
ルと開催地・選手の調整状況を鑑み、各チーフコーチが検討し、選考する。① 2019/2020 シーズンの WC・COC・ナショナルチャンピオンシップでの獲得順位、
および、レース内容② 事前に指定するチーム内タイムレースでの獲得順位
また、2019/2020 シーズンに国内で開催の WC 出場選手(男子のみ)は、2019/2020 シ
ーズン強化指定選手のうち、下記の①から③のいずれかに該当する選手が選考される。
※対象選手が出場枠(クォータ)を超過した場合は①②③の順で優先とする。
① 2019/2020 シーズン全日本選手権 技術系(GS、SL)優勝者
② 2019/2020 シーズンの WC・COC・ナショナルチャンピオンシップでの獲得順位、
および、レース内容③ 事前に指定するチーム内タイムレースでの獲得順位
となっており、女子は3名、男子は1名の出場となりました。
なので、FISポイントのランキングがかなり重要な要素となってくるので、ファーイーストカップだけでなく、FISポイントをいかに獲得するかといった戦略も必要になってきます。
公式リザルト
詳しくはこちらの公式サイトをご覧ください。
ゾルデン男子GS2019の動画はこちら
まだFISの公式映像がアップされていないので、後ほど紹介します。(みなさん、J-SPORTS見てくださいねー^^;)
2019ゾルデン男子GSで上位にランクインした、2本目に進出した選手の特徴

細かく言ったらキリがないですが、1本目を見る限り
「内足に乗るクセのある選手はタイムが出なかった」
という印象を受けました。
特に今回のゾルデンはスタートからゴールまで全てプラス気温。パンチュローなどスタートエリアではスキーブーツを雪に埋めて冷やす選手も目立ち、ブーツの硬さをキープしようとするくらいでしたから、いかに暖かいかがわかりました。
ですが、コースは思ったより掘れず、逆に段差ができてしまうという状況。しかも硬い状況が維持されるとどうしても
「ガタガタスキー板が叩かれて、ラインが落ちる」
といった現象がスタートの遅い選手ほど出てきます。
逆にタイムの出る選手はしっかりと外脚の乗って、かつスキーのトップを抑える基本的な技術が使えている選手が上に上がった印象を受けました。
こういったバーンコンディションになると、内足に乗るクセのある選手は簡単にスキー板のトップがバタつくので、バランスを崩し、結果ターン弧が下に下に下がってタイムロスをするという状況になります。
実際、ゾルデンの1本目からそういった選手が目立ちましたし、加藤選手もかなり苦戦していたので、もう少し外脚にウエイトがあればなーと個人的に思いました。ただ、あれだけ横に振ったセットですから、内足と外脚の荷重バランスを考えないといけないですし、あまり外脚に乗りすぎてしまうと次のターンが遅れるといったこともあるので、さじ加減がかなり難しかったのではないかと思われます。
逆にパンチュローは2本目最後に滑りましたが、バタつくこともなく、安定した滑りでそのままゴールするところを見ると、改めて
「すごいなー」
と思ってしまいました。
とりあえず、昨日はザックリと見ただけなので、レヴィまで少し時間がありますから、もっと分析してテクニック的な話ができればと思います。その際は下記のSNS・メルマガで記事を紹介するので、気になる人は購読しておいてください。
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