昨日、速報にてスキーショップ.jpでお知らせしたヒルシャーのドローン落下事件が拡散され、しかも
「よりによってワールドカップのトップスキーヤーであるヒルシャーの頭上に落ちてきた」
ということの影響力もあり、全世界に今この問題が波及しています。
*BBCもYouTubeにて紹介。
特に日本でもドローン落下事件がテレビでも毎日のように一時期放送されていたこともあり、このドローン問題はヒルシャーの件で世界中に動画が拡散され、改めてドローンに対する不信感や危険性が浮き彫りになる形となりました。
FIS(国際スキー連盟)は使用禁止に。大手メディアも動き、スポーツでの禁止の動き広まるか?
国際スキー連盟はこの事件を受け、すぐにワールドカップレース中でのドローン使用禁止の処置を取りました。
参照:Drones Banned at World Cup Races After One Nearly Hits Marcel Hirscher
イギリスのBBC放送(日本で言うNHK)はもちろん、ニューヨークタイムズなど世界を代表するメディアがこの事件を取り上げることで、今後スポーツの試合中でのドローン撮影禁止の動きは加速する可能性があります。
ヒルシャー本人もAP通信に対し
怖いですよ。こんなこと、二度と起きるべきではありません。当たれば確実に重傷ですよ
参照:Hirscher nearly hit by falling drone; Kristoffersen wins
とも語っており、彼自身もインスタグラムでこのことをアップしています。
全世界生放送中、しかも世界的に人気のトップアスリートの頭上に落ちたことが重なり、ドローンの使い方に対し他のスポーツ業界はもちろん、いろんな業界にドローンへの規制が強まるのではないかと感じています。
航空法にも影響が出てくるはず。パイロットと一緒で免許制になる?
これだけ危険な映像が全世界に広まると、航空業界も黙ってはいないでしょう。すでにFAA(アメリカ連邦航空局)ではドローンの登録サイトを2015年12月21日から運用しており、規制に乗り出しています。(ウェブサイトの公開のタイミングとヒルシャー問題も偶然重なりましたね。製作期間もありますから、かなり前から準備はしていたと思いますが、一部のメディアではヒルシャーとセットでFAAも紹介されています。)
少なくとも今回の件は航空業界にも影響してくると思いますし、日常生活でもドローンは落ちてきていますので、お店で買ってきてすぐ使えるという状況ではなくなる可能性が考えられます。
国の方も今後小型無人機に対しどのような規制をしてくるのか。スポーツ業界同様、ドローンの使い方を改めて考えさせられる事件となりました。ただ、ドローンは救助活動にも役立つなど自動車と一緒で使い方次第で人助けもできますし、人を危険にさらすこともできます。
きちんとした法整備が必要な時期に差し掛かっているのかもしれませんね。少なくともワールドカップスキーで禁止になったということは、世界各国のアルペンスキーレースでの使用にも大なり小なり影響してきそうな気もします。