この記事はこんな人に役立つかと思います。
こんな人におすすめ
2.ポールを過ぎた後の「スキーの抜け」が感じられなくて困っている。
3.とにかくタイムが伸びない、結果が出ない
そんな人には役立つかもしれません。
アルペンスキー競技で頭の位置をなぜ動かしてはいけないのか?やっぱりダメなの?
今日から不定期ですがこのブログにてアルペンスキーテクニックの話を書いていきたいなと思います。今後はメルマガ読者限定での無料配信になっていくことが徐々に増えるかと思うので、気になる人は無料のメルマガもどうぞ。
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さて、初回は2019年FISアルペンスキーワールドカップ女子回転の上位3人の滑りをピックアップしてみようと思います。まずは上位3人の滑りを見てみましょう。
2019マリボル女子SL上位3人の滑りを動画で見てみる。
3人とも個性のある滑りをしていますが、パッと見てすぐに気づいたのは
上下の動き
です。
このことはアルペンスキー上達方法の教科書〜約1ヶ月でGS1本目73番から9位になった練習方法〜の目次にある「上下の動き」でもシフリンの解説していますが、彼女は非常にこの「上下の動き」を重視している傾向が他の女子選手より強く、男子を含めてもワールドカップ全体でかなり基本的な動きを忠実に行う選手の1人ではないかと思っています。
アメリカ人というより、オーストリア人的な基本に忠実な滑りをして、確実に上位に食い込んでくる安定した滑りをするのがシフリンの特徴です。そしてこの動画から見てもわかりますが、1ターンごとにきちんと解放動作もあり、一旦腰の位置を戻しているのもわかります。
男子のセットだとなかなか見れない動作ですが、女子の方がインターバルもあるのでこういった基本動作が見やすく、競技初心者は男子よりも女子の方が参考になる部分も大きいかと思います。
スキーのたわみをきちんと使えるかどうかがこの3つの動画からよくわかるのではないでしょうか。
また、アルペンスキー上達方法の教科書でも書いてますが、2位、3位の選手は頭の位置が一定ですが、シフリンは上下の動きを使っている分、多少は頭が動いています。日本でも頭の位置は賛否あり、まったく動かさないような選手もいますが、体を上手に使わないと推進力を生み出せず、スキー板もたわまないので、こういった点にも注目して見るのも面白いでしょう。
頭の位置を動かすなという意味
このことはいろいろあるかとは思いますが、近年の傾向を交えて言うならば、やはり
「次のターンが遅れる」
といったことが挙げられるかと思います。
本来であればアルペンスキー競技の動作は
荷重→解放→抜重→荷重→解放→抜重
といった動きが基本中の基本になりますが、ポールインターバルが昔に比べかなりきつくなってきているのもまた事実です。先日行われた全中男子GSのセットなどはW杯を彷彿させるようなきついセットが立ちましたが、こういったセットに対しては頭を動かしたら逆にマイナスになります。
ただ、ワールドカップ選手の滑りをよく見ると、やはり上下の動きは使っているんですよね。特に上位選手ほどひざ下の動きが柔軟で、下半身を柔軟に使える選手が上位に来ているような気もします。
この件に関してはまた別の動画で書いて見たいと思いますが、少なくとも今回のシフリンの動きは1つの参考になるのではないかと思うのでピックアップしてみました。
参考になるかわかりませんが、役に立てたら幸いです。
追伸:シフリンを例に今回は書きましたが、シフリンもむやみやたらに頭を動かしているわけではないです。動きが許容範囲というか、この程度は頭が動いても問題ないという意味で捉えてください。