スキー&ニセコ・北海道旅行記

スキーの上達にかかせないフォールラインとは?W杯スキー選手の連続写真付きで意味やメリットを詳しく解説。

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画像:パベル・トリヒチェフ/写真:Goran Jakus / Shutterstock.com

今回のスキーが上達する練習方法

「フォールライン」

の意味やメリットについて解説します。

なぜこの技術が重要なのかを詳しく連続写真付きで解説します。なお、私が後ろのゼッケンから上位に食い込んだスキーテクニックについてはアルペンスキー上達方法の教科書〜約1ヶ月でGS1本目73番から9位になった練習方法〜でもまとめているので、こちらも参考にしてください。

  1. スキーにおけるフォールラインって何?意味わかんないという人
  2. なぜアルペンスキーにおいてフォールラインが重要なのかを知りたい人
  3. もっとアルペンスキーで速いタイムを叩き出したい人
  4. 板を走らせるための上半身の使い方を知りたい人
  5. もっと速いターン始動をしたい人(ターンが遅れる人で改善したい人)

こんな方には役立ちます。

スキーにおけるフォールラインとは?意味は?


画像:Martin Silva Cosentino / Shutterstock.com

記事冒頭でテキスト付き写真で解説してますが、要は

「板は次のポールに向いているのに対して、上半身は落下線、つまり斜面の下のほうを常に向けて滑ること」

を「上体をフォールラインに向ける」と言います。

アルペンスキーのテレビ解説でもよく出てくるスキー専門用語なので、これは必ず理解しておきましょう。

なぜ上体をフォールラインに向けることが重要なのか?連続写真を使って解説

要点をまとめるとこういうことです。

  1. スキーで1番速いのは直下降。なので、できるだけ板を横にするのではなく、直滑降のように縦にする時間を作ることが重要。ただし、重力を使わないとスキーは加速しなので、横から縦にする際にしっかりと外足に重心をおき、雪面からの力を利用して加速すること。
  2. 1番の「重力の力」を利用するにはしっかりと腰の位置を高い位置にすることが重要。(お尻を下げすぎるとスキー板のトップが浮き、転倒するため。腰の位置が悪いと力も雪面に伝わらない。)
  3. スキー板を縦にすると板が弓矢のように曲がる。弓矢の場合、ギリギリまで曲げると反動で遠くに弓が飛ぶように、スキー板もターンする際に曲がるので、元の状態に戻るときの反発を利用して加速させる。(これを「板のたわみを利用する」と言う。)
  4. 板を縦にする、板のたわみを最大限利用するには、上半身をフォールラインに向けることで、すぐに次のターン始動が可能になるので、ターンの遅れを少なくすることができる。

わかりますかね?^^;

もし、説明がわからないという人は、ブログ記事下のコメント欄で質問を受け付けたいと思います。答えられる範囲で答えます。要は

「上半身をフォールラインに向けることで、板も横から縦になっていく」

ので、結果として速いターン始動が可能になるのです。

実際にW杯選手の滑りを連続写真で見てみよう。

以下は2018年のザグレブ男子回転に出場したパヴェル・トリヒチェフ(Pavel TRIKHICHEV:ロシア)の滑りです。

PHOTO:Goran Jakus / Shutterstock.com



上半身がフォールラインを向いたままなのがわかるでしょうか?板は横を向いても、上半身は落下方向を向いてます。

もっと細かい連続写真があればわかりやすいのですが、これが手に入った中で1番わかりやすいので、今回は彼の滑りを紹介しています。

上半身をフォールラインに向けると、板が自然と縦方向になっていくわけです。

実際にボーゲンをするときも、曲がるとき上半身は板と同じ方向を向かないはずです。必ず上半身がフォールラインに向いているので、ボーゲンで動きをゆっくり確認してみるのも1つの方法です。元オーストリアの王者、ヘルマンマイヤーもよくボーゲンで滑りをゆっくり確認していたのは有名で、下記のDVDでも見れます。

アルペンスキー競技初心者は上半身の動き+腰の位置も覚えよう。

最後に1つ付け加えたいのは

「腰の位置」

がスキーでは最も重要ということです。

詳しくはアルペンスキー上達方法の教科書〜約1ヶ月でGS1本目73番から9位になった練習方法〜でも解説しているので気になる方は読んでもらえればと思いますが、ここができていないと

「スキーはいつまで経ってもうまくならないし、絶対速くならない」

です。

当たり前の話ですが、上記でも書いたようにお尻の位置が後ろだとスキー板のトップが浮きますし、力も雪面に伝わらないのでスピードが伸びていかないのです。

これは基礎スキー検定1級の大回りで失敗する人にも言えるのですが、バッジテストで落ちる人は基本、

  1. 外足に乗れていない。
  2. 腰の位置が後ろでスピードも出なく、安定した大回りのターンができない。

という人が多いです。

技術選の上位選手がうまいのはみんなアルペンスキー出身者であり、競技でスキーの基礎が身についているからです。

技術選(基礎スキー)と競技はまったく別物のスポーツとはよくこのブログでも言ってますが、落下スポーツという点では一緒で、多少は技術的に重なる点もあります。

スキーをしっかりと加速させたい、より速いターン始動をしたいのであれば、上半身をきちんとフォールラインに向けることも覚えましょう。最初はポールではなく、フリースキーで確認することをおすすめします。

なお、今回はスラローム(回転競技)の写真を例に解説しましたが、GS(大回転)においても同じです。ユーチューブにもいろんなナショナルスキーチームの練習動画があるので、参考にして見ましょう。

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