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さて、11月末に決まった国際スキー連盟のフッ素スキー・スノーボードワックス全面使用禁止を中心に取り上げていますが、新たに各ワックスメーカーの対応状況もまとめておきます。(かなり問い合わせが増えているそうです。新たな情報が入り次第アップしていくので、その都度周りにもシェアしてもらえればと思います。
なお、記事の最後には国際スキー連盟公式のアナウンス(PDF・英語)も添えておくので、関係者の方は目を通しておいてくれればと思います。
目次
フッ素スキーワックス使用禁止は2020−2021シーズン。つまり来年から実施
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スキーショップ.jpの読者の方はすでに速報でご存知かと思いますが、改めて知らない方のために簡単にまとめておくとこんな感じです。
- フッ素が入った全てのスキーワックスは競技での使用を禁止する。(たぶん販売すらしないのでスキーショップには置かないのかもしれません)
- 理由としては人体と地球環境に悪いことが原因
- 今年買ったワックスは全部使えないのか?
こんなところであり、特に問い合わせで多いのは3番の買ったワックスはどうなるのか?ということです。
また、さらに調べて行ってるのですが、全面禁止という声もあれば一部PFASsだけが使用禁止などの報道(記事下にあります)もあり、かなり情報が錯綜しているような感じも見受けられます。
なので、新たな情報が出てきたら随時アップしていこうと思います。
各スキーメーカーの対応は?SAJは?
さて、ここからはメーカー別の対応とSAJの現状についてお伝えしていきます。
ホルメンコール
12月3日現在、ホームページおよびフェイスブックのアナウンス無し。
TOKO
12月3日現在、ホームページおよびフェイスブックのアナウンス無し。
SWIX
12月3日現在、ホームページおよびフェイスブックのアナウンス無し。
ハヤシワックス
すぐに更新されていました。ちなみにSAJへの回答待ちということで、具体的な発表はこれから全日本スキー連盟からも出てくるものと思われます。
参照:2020-2021シーズンよりFIS大会でのフッ素使用 全面禁止に関して
ガリウム
ガリウムさんのほうも問い合わせが増えているとのことで、アップデートされていました。ただ、ガリウムさんも正確な情報がまだ来ていないせいか、PFOAの話を持ち出しています。これはスキーショップ.jpでも取り上げましたが、今現在FISがやろうとしているのはフッ素の全面禁止です。なので、ちょっと古い情報を書いているような気もします。
公式文章ならびに追加報道記事
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さて、世界中のスキー・スノーボード関係者を混乱させ、かつ開発側もかなり苦労なさっていると思われるフッ素禁止の話。開発期間などもあるので、メーカー側も2020−2021シーズンに間に合うのか気になりますが、最後に追加情報をまとめておきます。
*国際スキー連盟の公式アナウンス:SPECIFICATIONS FOR COMPETITION EQUIPMENT
*FIS Moves to Ban Fluorinated Ski Waxes for the 2020/2021 Season
*International Ski Federation to ban PFASs in ski waxes
また、PFOAの話や最初の速報は下記の過去記事にあります。
https://skishop.jp/%e3%82%b9%e3%82%ad%e3%83%bc%e3%83%af%e3%83%83%e3%82%af%e3%82%b9%e4%ba%ba%e4%bd%93%e3%83%bb%e5%9c%b0%e7%90%83%e7%92%b0%e5%a2%83%e3%81%b8%e3%81%ae%e5%bd%b1%e9%9f%bf/
こういった過去の歴史があり、フッ素スキーワックスは有機フッ素系化合物 (C8)から自然分解が可能なC6以下フッ素に変更してきましたが、今回の全面禁止となれば滑走性でも問題が起きてくるものと思われます。
フッ素ワックスを使う人とルールに従ったフッ素なしのスキー選手ではタイム差も出るか。
最後に気になる点を1つ。
スキーショップの在庫の問題も気になってきますが、何よりもフッ素を禁止にしてもフッ素のワックスを使ってくる選手も当然出てくると思われます。どちらが速いのか?といった問題も起き、大会でこれを選手一人一人調べられるのかといった問題も起きるでしょう。
こういった調査ができないのであれば、フッ素系ワックスを今から大量に買ってレースで使う選手も当然出てくるのではないかと思っています。フッ素系ワックスよりタイムが出るフッ素不使用のワックスが出ればいいのですが、果たしてこういった問題もどうなるのか気になるところです。
しばらくスキー・スノーボード業界は混乱しそうですね。