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FISとSAJはなぜガスマスクするほど危険なフッ素スキーワックスを禁止にしなかったのか?

2020−2021シーズンから使用禁止になるフッ素スキースノーボードワックス問題特集
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cristiano barni / Shutterstock.com

来シーズンから国際スキー連盟(FIS)が主催するスキー・スノーボード大会でのフッ素入りスキーワックスの使用禁止ルール。スキーショップ.jpでは特集でお送りしていますが情報を調べるとさらに出てきたので、今回はまとめて3つ紹介したいと思います。内容としては以下の通りです。

  1. フッ素の人工芝でサッカー、野球、ラクロス選手260人がガンを発症した事例
  2. すでにフッ素ワックスを禁止しているレースで不正行為が止まらない問題にFISはどう対処するのか?
  3. SWIX社がフッ素なしワックスでフッ素ありワックスと遜色のない結果を実証。その商品とは?(現在日本未発売)

今回はこの3つの話題を分けて紹介します。なお、過去の記事をまとめたものを下記にまとめているので、こちらも参考にしてください。

スキー用品通販にてフッ素なしワックス販売中。FIS/SAJフッ素ワックス使用禁止情報まとめ
FIS/SAJのフッ素ワックス禁止の情報をまとめています。また、フッ素なしワックスもこちらのスキー用品通販にて販売しております。

5年で260人がフッ素人工芝でガンを発症した海外の事例。みなさんガスマスクでワクシングしてますか?

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photo credit: ActiveSteve Last Minute Waxing via photopin (license)

まず、この画像をご覧ください。

*サービスマンがガスマスクレベルのものを装着してワクシングしている写真
SWIX
ホルメンコール
TOKO

もうこの時点でフッ素ワックスが有害なのは間違いないのですが、ここでいくつかの疑問が出てきます。

  1. なぜ昔から賛否のあったフッ素という物質をワックスに取り入れ、一般家庭にまで普及させてしまったのか
  2. 最初から禁止した上でスキーやスノーボードで競わせることができなかったのか?または製造禁止にできなかったのか?

という点が浮かび上がりました。

国際スキー連盟(FIS)や全日本スキー連盟(SAJ)でこれをなぜ止めることができなかったのか疑問なのですが、結果的に21世紀になり、さらに20年の月日が経ってようやく禁止となるわけです。

では、フッ素という物質は社会でどのような問題が出ているのか、実際の話を取り上げてみます。

5年間で260人のガンを発症した人工芝の例。あなたの学校などは大丈夫?

ツイッターで情報を流しましたが、海外ではこんな事例もあります。

信憑性がどの程度あるのかわかりませんが、少なくともサービスマンがマスクをつけている時点で有害なのは間違いないですから、マスクをつける、換気をするなどの工夫は必要でしょう。

フッ素禁止になっても不正が止まらない選手やチームの問題をFISはどう解決する?

このことは少し前に来季から使用禁止となるフッ素スキー・スノーボードワックス使用者を特定する方法(北欧版)でも書きましたが、詳しい詳細は明らかになっていません。

すでにフッ素ワックスが禁止となっている北欧やアメリカでは現時点でこんな問題も出ています。

  1. クラブチームや保護者が不正使用している。
  2. フッ素ワックスの製造・販売が禁止となっている北米では、ヨーロッパから買い付けW杯などで使用しているのが当たり前

といった問題も起きており、2019−2020シーズンからフッ素ワックスを全面禁止にするのはなかなか難しいのが現実かなと思います。また、これはあくまでも例えですが、選手やサービスマンがフッ素なしと記載しているワックスを使用したとしても、メーカー側がこっそりとフッ素入りを使わせた場合、責任者を特定するのにかなり時間がかかる問題も出ます。

なので、ワールドカップで順位が確定し、10日後に

「上位15人がフッ素ワックスを使ってルール違反したので、16位の人が優勝です」

なんてことも十分あり得る話なのが今のルールであり、ルールを含めた業界全体の改善が必要になるかもしれません。

ただ、国際スキー連盟が声を大にして

「フッ素やめるぞ!」

とまず目標を上げることが今回の目的だったと思うので、これからスキー・スノーボード業界はかなり変わっていくのではないかと思います。

すでにSWIX社はフッ素ありワックスと同じ滑走性のフッ素なしワックスを海外で販売し、レースでテスト済み

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photo credit: ActiveSteve Wax Tech at CP4 via photopin (license)

日本国内ではあまりフッ素フリーワックスというのが販売されていませんが、海外ではすでにレースでも使われており、SWIX社ではすでに以下の商品でフッ素ありワックスと同じ滑走性が得られたということを公表しています。

以下の商品はクロスカントリー用の商品ですが、フッ素ありと同じ滑走性だということが証明されています。

Swix

DHFF-4 DHFF-4 Fluorfree Marathon white ,40gSwix

DHFF-18 DHFF-18 Fluorfree Marathon white,180gSwix

DHBFF-4 DHBFF-4 Fluorfree Marathon Black, 40gSwix

DHBFF-18 DHBFF-18 Fluorfree Marathon Black, 180g

そのうちアルペンスキーやスノーボードでもこれを応用した商品が販売となるかと思いますが、フッ素を一切使用しないワックスが少しでも早く日本でも販売されれば、選手たちの健康や環境への被害が減るのではないかと思います。

またこれは個人的な願いですが、FISとSAJは企業秘密となっているワックスの原材料公表に踏み切って欲しいと思っています。

化学物質を家庭で使うわけですから、それが本当に身体に影響がないのかを消費者が確認する手段がないとまたこういった問題が起きると思いますし、間違った情報がネット上に記載される可能性もあるので透明性を出すべきではないかと思います。

そんなわけで、なんの材料で作られているかわからないワックスですが、

「スキーやスノーボードはすごく体に悪いスポーツ」

とならないよう、業界全体が努力すべき時がようやくきたのかなと思います。

*最後にツイッターの投稿を1つ掲載しますが、すでにPFOAは使われていないところがほとんどかと思いますが、フッ素の危険性を知っておいて欲しいなと思います。

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