さて、スキー上達方法とコツでは初めての「精神論」っぽい話をしたいと思います。
よくあるのが
「1本でも多く滑ろ」
というアドバイス。
今回はこのことについてちょっと書きたいと思います。
滑走日数や本数が成績に結びつく可能性はどのくらいか?
これはスキー業界に限らず、様々なスポーツ業界でも今問題になっています。
例えばマラソン。
海外の選手(特にアフリカ勢)や日本でも有名な公務員ランナー川内優輝選手(まもなくプロ転向)は月間走行距離が600km程度に対し、日本の実業団は月間走行距離1000kmほどです。
そして結果を見てみるとアフリカ勢はもちろん、フルタイムで公務員として働く川内選手の方がタイムが速いという現象が起きており、トレーナーも栄養士もコーチも一切つけないで練習する川内選手が国内で1番速いなんてこともレースによってはあります。
市民ランナーでも250km以上は走りこまないとフルマラソンで4時間を切れないとも言われていますが、一方で練習量が多くなると怪我のリスクも当然上がります。
例えば私の場合、27歳の時にフルマラソンで3時間46分でゴールしましたが、その後2週間は走ることもできず、結果半年間ジョギングしかできないという状況まで追い込まれました。原因は鵞足炎でした。
このときの月間走行距離は260km。本番2ヶ月前にもハーフマラソンにも出ているので、かなり足に負担がきていたのだと思います。
市民ランナーにも怪我が多いですが、だいたいは練習のしすぎから来る怪我が多いのではないかと思います。そのためレースでは途中途中医務室のような場所もあり、私は全身痙攣で倒れ、35km地点で手当を受けた経験もあります。(このときは治療時間も含め4時間56分でなんとかゴール)
スキーでも同じような現象が見られ、練習量の多いうちのスキー部は怪我人もおり、練習前のデラパージュで靭帯を切った選手もいました。なので練習量というのは個人差もあるので、レベルに合わせて最終的には個人個人が判断すべき問題となってくる重要な問題となります。
では、今度は「上達」という面ではどうでしょうか?
1日の練習時間6時間と3時間のところ。どっちが強かったか?
この続きはアルペンスキー上達方法の教科書〜約1ヶ月でGS1本目73番から9位になった練習方法〜に書いてあります。
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photo credit: VisitLakeland in a downhill competition via photopin (license)