さて、今日は昨日のアンケート記事に引き続き、速報段階ですがアルペンスキー大回転競技の緩斜面におけるスキーテクニックについて取り上げたいと思います。
まだ昨日の記事を見ていない人は下記からご覧ください。今日はこの記事の続きです。また、引き続きアンケート調査も行なっています。
緩斜面は上下動で0.2秒以上縮まる。ゾルデンW杯におけるGSスキーテクニック
現在選手の区間タイムを元にグラフ作成中ですが、なんせコンマ差のデータになるのでグラフが上位選手ほぼ全員重なってわかりづらい・・・という状況になっているので、完成するまでの間ですが、速報段階の情報をまとめておきます。
ちなみに途中までスマホにメモした内容は以下の通りです。
クリストファーセン 頭は動かさず、軽く上下
クラニエッツ ベター
マルコ ベター 緩斜面でタイム伸ばす
マッツオルソン 軽く上下
パンチュロ ベタ
メイラード ベタ
トミーフォード 軽く上下 最後ベター
ルイッツ ベター 軽く上下
ハウゲン 上下
ジャスティン ベター
ウィディング ベター
フェラー 凄い上下運動で緩斜面で0.2秒縮めた
マチュ フェーブル 緩斜面からタイムが伸び2位。上下派
ヤンデ? ベター
アリプランディーニ 上下派
リゲティ 少し上下派 緩斜面でタイム伸ばした
ジノ カビーゼル 上下派
アレクサンダーシュミット 少し上下派
トーマスサムラー 少し上下派
テレビを見ながらの殴り書きメモなのですが、皆さん結論を早く知りたいかと思い、まずはこんな基準で仮の結論を導き出しました。
2.急斜面で遅れて、緩斜面に入り口からタイムを伸ばす選手をピックアップした。
こうすることで緩斜面でスキー板を走らせることができる選手を簡単に見つけることが可能です。もちろん、本来ならば
・均等なポールセットを立て、
・ワックスもマテリアルも一定にして調査する
・できれば空気抵抗も正確に測る必要がある。(ちなみにスキーは足元が1番空気抵抗を受けるので、スピードスキーの選手は皆エアロパーツをふくらはぎの後ろに備えています)
・15旗門なら15旗門分の空間を無風にするために、全体を覆う必要がある。(人工スキー場が1番正確)
という実験が必要になるのですが、そこまで大規模にできないので、手っ取り早く把握するために、
ゾルデンの急斜面で遅れ、緩斜面でタイムを伸ばした選手のみまずピックアップ
という形式で話していきます。
目立ったのは2選手
上記の私のメモを見るとわかりますが、ゾルデン男子大回転1本目の12番マニュエル・フェラー(オーストリア)と13番のマチュー・フェーブルです。特にマニュエル・フェラーは、急斜面での遅れがわかったのか、全身を使って上下に激しく動かしてスキー板を走らせようとしていました。
このおかげか、ワックスなのかわかりませんが、第3チェックポイントからゴールまで0.2秒縮めており、緩斜面でタイムを稼いだ選手の1人なのは間違いないかと思われます。また、続く13番スタートで結果2位になったマチュ・フェーブルも上下の動きを使い、緩斜面でもタイムを稼いだ選手なのは間違いないです。
もちろん、ベターとクローチングする選手も多く、アンケート調査とは対照的に第1シード選手はあまり上下の動きを使わない傾向が強い印象を受けました。
一般のスキーレーサーは緩斜面での上下の動きを使うのは8割
最後に途中経過の話ですが、スキーショップ.jpの読者さんは8割ほど上下の動きを使うという回答になりました。
果たして緩斜面ではベターとしたクローチングが有利なのか、それとも上下の動きを取り入れた方が良いのか。
あまり差はないのかもしれませんが(苦笑)、アルペンスキーの技術を1つ1つ研究して、きちんとした結論を導き出すブログになればなーと思っています。
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追伸2:アルペンスキー上達方法の教科書〜約1ヶ月でGS1本目73番から9位になった練習方法〜では上下の動きの重要性について書いてます。基本的にはスキー板をたわませるために上下運動は必須です。ただし、ここで書いてるのは緩斜面での話であり、きちんと検証してみたいと思って調査してます。