そもそも
「基礎スキー」
という言葉がなぜ生まれたのか、よくわかりません。
スキーの発祥はノルウェー、アルペンスキー競技は名前の通りアルプスで生まれたので(オーストリアだったかな?)、アルペンスキーとなったわけですが、基礎スキーという言葉は文字通り
「日本生まれ」
でしょう。
英語なら
ベーシックスキー
と読んでも良いのかもしれません。
ただ、昔から疑問に思うのは
基礎スキーだけやってる人がバッジテスト不合格になりやすく、アルペン競技をやってる人は突然試験に行っても1発合格する
という不思議な現象が起きるのは今でも同じことでしょう。(たぶん)
つまり、基礎スキーとはアルペン競技のことであり、スキー技術選を見ても上位陣というか、ほとんどの本戦出場選手はアルペンスキー競技出身者です。
このことからもわかる通り、
アルペン競技にはスキー技術の全てが詰まっている
と言っても過言ではないのです。その理由を次に説明します。
なぜアルペンスキー競技をやると上手くなるスピードが上がるのか?
競技とはつまりレースをすることになります。
レースに出るということはスピードを競うことになり、なおかつ負けると悔しさも出てきます。
もちろん、何度もバッジテストを受けて悔しさを味わうのも上達スピードを上げることになるかとは思いますが、アルペン競技者ほど上手くなるスピードが早くないはずです。
理由は簡単。
「スピードを制御するには高い技術力を必要とするため、様々な練習をする羽目になる」
からアルペン競技をやる人は実力が付いていくのです。
また、基礎スキーの不思議な点を上げると以下のような大きな課題もあります。
なぜ基礎スキー検定1級所持者がポールを滑ると下手になり、アルペンレーサーはフリースキーでも上手なのか?
という不思議な問題があります。
結論から言うと
「ポールトレーニングはいろんなターン技術を要求される」
からです。
そんないろんなターン技術の基礎を身につけるにはアルペンが最も手っ取り早く、その辺のレーシングチームに入って週1で練習すれば、早い人は1シーズンで1級くらいは受かるのではないかと思います。
アルペンスキー上達方法の教科書〜約1ヶ月でGS1本目73番から9位になった練習方法〜でも書いてますが、アルペンに限らずスキーの基本は
・腰の位置
・外足
です。
特に腰の位置が大事であり、ここがきちんとできていないとスキーで上手に滑るのはまず不可能です。外足に乗るのはそのあとです。詳しい練習方法はアルペンスキー上達方法の教科書に書いてるのでここでは割愛しますが、要は
アルペンスキー競技で1本1本常にコーチに見てもらい、1本ごとに修正していく
ということが上達スピードを上げるわけです。
ちなみに参考までにこんな後輩がいました。
高校生まで一度もスキーをしたことなく、高校卒業までにバッジテストに合格した
というスキー部員がうちにいました。
1級か2級だったと思います。
そのくらいレーシングは基礎技術が詰まったスポーツなので、ゲレンデで上手に滑りたいと思うならば1度はレーシングを経験すべきでしょう。中学時代の同級生の女の子も遊び感覚で少年団で大回転(GS)をやってるうちにバッジテスト2級(今は技術選の地方予選に出てる)に合格したので、やはり
競技を経験することはバッジテスト合格への近道
と言っても過言ではないのです。
というわけで、何回かに分けてバッジテスト1級合格までの話をしていきたいと思います。
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